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    【erutuoc】世界の工房から18


    世界の工房から VOL.018


    リュックサックの世界

    一口に「リュック」と言っても、種類も呼び方も様々。いわゆる「リュック」はドイツ語の「Rucksack(=背中袋)」という言葉をなぞり、「バックパック」や「背嚢(はいのう)」、「ザック」に「ナップサック」など、様々な言葉で呼ばれ親しまれてきました。
    誕生した当初から、両手が自由に使えることと、重い荷物も安定して背負えることなど、その機能性が注目され、登山などの分野で発展してきました。近年では、レザーを使用したり、高機能のナイロンやポリエステル等の先端素材を使いながら日常で使えるサイズに小さくしたものなど、ファッション観点からの提案も定着しているかと思います。
    今回は、そんなリュックの種類や歴史をちょっとしたエピソードを交えてご紹介します。

    リュックサックの種類

    17世紀以降、冒険家や登山家がこぞって山頂を目指したことに始まり、紳士がスポーツとして登山を楽しむようになっていったことで、リュックサックは発展し広まっていきます。プロのために、より特化して構造が進化したり、スポーツやレジャー用として、目的別に様々なスタイルが考案されたり。登山家や紳士の要求と共に細分化していきます。
    主な種類は、アタックザック、デイパック、キスリング、フレームザックなど。目的(サイズ)や構造によって分けられています。

    アタックザックは、高峰などで最終キャンプ地から頂上を目指す(=アタック)ときに用いられるリュック。切り立った岩肌を登る際に障害物に引っかかりにくい縦長の形状や、軽量でコンパクトに折りたためることなどが特徴的です。
    デイパックは、その名の通り、1日分の荷物が入る程度のサイズで、日帰りの登山やハイキングに使われるもの。スポーツやレジャーとしての登山の人気と共に広まり人々に親しまれていったのでしょう。
    キスリングは、3つのポケットからなるリュックで、メインのポケットの両脇に大きなポケットが張り出した構造が特徴的。素材はキャンバス製で、大型のものが主です。「キスリング」という名前は、このリュックを作った馬具職人の名前が由来だとされています。
    フレームザックは、金属製のフレームを包み込むように袋を装着するタイプ。「キスリング」が横長のフォルムだったのに対して、「フレームザック」は縦長のフォルムになります。一番の特徴は、荷物の量に関わらず形が保たれること。この構造のおかげで、型崩れせず、背面全体に重みがかかるために肩への負担を軽減できるようになりました。現在では、フレームをリュック内部の背面部分に組み込んだインナーフレームへと移り変わっています。

    アルプスから日本へ

    上でも少し触れた「キスリング」型ですが、日本にとっても深い関わりがあり、日本のリュックサックの原点とも言われるほど。
    もともと、キスリングはスイス・グリンデルヴァルトの馬具職人ヨハネス・ヒューフ・キスリングの手によって生まれた言われています。彼は地元の登山案内人の経験に従って改良を重ね、メインポケットの左右にポケットを縫い付けたような3室構造と、堅牢な帆布素材というキスリングの原型へとたどり着きました。キスリングのリュックは、当時、街で出回っていたリュックよりも堅牢で使いやすいと好評だったよう。

    キスリング、ひいてはリュックサックが日本で広まるのは20世紀前半。ヨーロッパで学んだ登山家がキスリングを日本へ持ち帰り、それをもとに東京の帆布職人が製造したところから始まります。
    20世紀を通して、この東京の帆布職人が手掛けたキスリング型リュックは、登山用品のパイオニアとして、登山を楽しむ多くの人たちに支持され、その工房の刻印が入ったキスリングを背負うことは、一種のステータスだったのだそうです。

    一枚革で仕立てるリュックサック

    ドイツ語の「Rucksack(=背中袋)」が、日本語や英語にも派生していったように、ドイツでは歴史のなかでリュックが親しまれてきたようです。
    そんなドイツでマイスター制度を守り続けるバッグブランドPICARDからご紹介するのは、一枚革で仕立てたリュック。熟練のマイスターが革と向き合い、デザインを決めていくというPICARDの特徴が表れている作品です。
    リュックには珍しい一枚革での仕立ては、「このレザーは、しっかりとハリがあって光を浴びるとほのかに艶めくから、この光沢を最大限に引き出すためには、一枚革で仕立てることが不可欠。」というマイスターの考えから。一枚革で仕立てるからこそ生まれる光沢を楽しんでいただけると幸いです。
    【PICARD】ロマンチック街道を歩きたい、一枚革で仕立てたレザーリュック
    Ziegel(ツィーゲル) はこちらから>>

    街を自由に歩くための、1dayリュック

    日帰りの登山やハイキングのために生まれたリュックがデイパックなら…
    made in Japan のバッグクチュリエcoogaのFacile(ファシル)は、街を自由に歩くための1day・リュック。光沢のあるエナメルとシルクのような輝きを持つナイロンの組み合わせは、指先で持てるほど軽く、ヒールにだって合わせられます。
    A4サイズのファイルや雑誌はもちろん、ストールやちょっとした上着を収納できる1dayサイズですが、例え荷物を入れなくてもリュックが自立するデザインもポイントです。
    【cooga】上質で軽量な1dayリュック Facile(ファシル) はこちらから>>