【erutuoc】世界の工房から21
世界の工房から VOL.021
ドイツの金細工
活版印刷技術の発明に、ヨーロッパをリードし現存する最古の携帯式時計が製造されたニュルンベルクの時計産業。ドイツの金細工には、ものごとをより快適にするアイデアと複雑な機構や精緻なデザインを施すことができる正確な技術が詰まっています。
今回は、そんな「ドイツの金細工」に注目して、ドイツから世界に広まった技術や加工品、その歴史などについてお伝えしたいと思います。エルトゥークでご紹介しているアイテムの中にも、ドイツの金細工や技術が取り入れられたものがあります。
グーテンベルクの活版印刷技術
1445年頃、ヨハネス・グーテンベルクという一人の金細工職人の技術とアイデアから生まれたのが、この印刷手法です。活版印刷が発明される以前のヨーロッパでは、書物を複製する方法は手書きでの「書き写し」、もしくは木版印刷であり、どちらにしても一枚一枚手作業で仕上げるため、複製されたものも、ごく少数に限られていました。
そんな中、従来の手作業では及びもつかないような、印刷機を用いた大量複製を可能にしたのが、この活版印刷技術であり、ヨーロッパの本の在り方に大きな変化を与えたとも言われています。
また、初めて旧約・新約聖書(ラテン語版)『グーテンベルク聖書』を印刷したことでも有名で、この聖書は見た目にも美しく、技術的にも高品質だと認められているのだそう。
アイデアもさることながら、金細工職人としての活版の彫金の素晴らしさも、グーテンベルクの発明が高く評価された理由なのかもしれません。
装着すると壊さない限り外せない!? クラウゼ社のリング
今では当たり前に使われているシステム手帳。少し大げさかもしれませんが、当初のブームを牽引したとも言われるのがドイツのKRAUSE(クラウゼ)社です。といっても同社は文具メーカーではなく、1917年の創業以来、金具の生産を手掛ける老舗ブランド。ワンタッチで着脱できて、ロックしたら強固にリフィルを綴じ続ける。システム手帳の要とも言えるリングを作り続け、バインダー金具の最高峰として世界から高い信頼を得ています。
普段は注目されることが少ないシステム手帳のリング金具ですが、求められる要素は意外とたくさんあるのかもしれません。例えば、数百枚のリフィルを綴じても外れないようにリングのかみ合わせはピッタリと精度が高いこと、軽く開閉できて堅牢なつくりであること、円滑にページをめくれるように精緻で滑らかなこと。
細やかで強固で軽やか… 一見すると矛盾するような要望に高い水準でこたえてきたのがクラウゼ社のリング。そのしっかりとしたつくりは、「装着すると壊さない限り外せない」とも言われているほどです。
すっきりとした雰囲気のために、リング金具は細く
コインケースを“あえて”薄く仕立てたアイコンウォレットALBA(アルバ)に代表されるように、スマートに持てることはFRUTTI DI BOSCOのデザイナーが大切にしていることの一つ。
「手帳をすっきりとした雰囲気にするために、リング金具も細くしたいけれど、耐久性も大切」という想いからKRAUSE社の金具を選んだのだそう。
イタリア特注のアートレザーの魅力を一層引き出すために、ドイツのクラフトマンシップをかけ合わせて。デザイナーの使い勝手や微妙なフォルムへのこだわりが垣間見える仕上がりになっています。
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小さなお財布ポシェットにきらりと輝く切り文字
複雑な機構を詰め込んだ時計作りや、人物の髪の毛に至るまで極緻密に再現するエングレービングと呼ばれる金細工印刷技術など、緻密で正確な加工もドイツの金細工の特徴の一つかと思います。
ドイツNo.1のバッグブランドPICARDのお財布ポシェットのロゴにも、そんな金細工のエッセンスが表れているよう。軽やかに持ちたいお財布ポシェットだから装飾は最小限に、でも旅先のホテルやレストランなどきちんとした場所でも映えるように… きらりと輝く切り文字を合わせました。
例えば、乗り継ぎが続く旅は、ノンストレスな搭乗手続きやトランジットが欠かせません。だから、Elmar(エルマー)はパスポートがジャストで入る、機内持ち込みの荷物として最小限に使えるサイズ感。ありそうでなかった、お財布以上、ポシェット未満の大きさです。お財布としての機能はもちろん、ポシェットやハンドバッグへとストラップを切り替えることで使い分けることができるから、空港を出てからの街歩きにも便利にお使い頂けます。
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